死者8500人超す 中国大地震、四川省当局まとめ

 【重慶=小林哲、北京=琴寄辰男】中国国営新華社通信によると、中国中西部の四川省で12日午後2時28分(日本時間午後3時28分)、大規模な地震が
あった。震源は同省の省都・成都の北西約90キロにあるアバ・チベット族チャン族自治州ブン川(ぶんせん)=ブンはさんずいに文=県付近で、地震の規模は
マグニチュード(M)7.8。四川省当局のまとめで死者は8533人に達した。陝西省で61人、甘粛省で48人、重慶市で50人、雲南省で1人の死亡が判
明した。被害はさらに拡大しそうだ。

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中国・四川省の都江堰市の中学校では12日、倒壊した校舎から生徒らを救出する作業が続いた=AP

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中国・成都郊外の街で12日、気を失ったクラスメートを運動場へ避難させる生徒ら=AP

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中国・重慶市で12日、犠牲者の捜索をする救助隊員=ロイター

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中国・重慶市で12日、空き地に集まり夜を過ごす住民ら=ロイター

地震発生を受け、胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は、負傷者の救助を急ぐよう求める指示を出した。温家宝(ウェン・チアパオ)首相が指揮のため現地に入り、中国軍でも成都軍区の部隊を動員するなど、国を挙げての救援活動を本格化させた。

 震源に近い四川省綿陽市での死者が7395人に上り、同市の北川チャン族自治県だけで約3千~5千人が死亡、1万人が負傷したと地元当局者は推計している。

 同省ブン川県に近い都江堰市では、中学校の校舎が倒壊して900人近くが生き埋めになり、生徒50人以上の死亡が確認された。現地当局の関係者は「多数
の家屋が倒壊、多くの人々が死傷したおそれがある」と語った。同省資陽市でも10人が死亡、86人がけがをしたという。また、同省内の二つの化学工場では
数百人が生き埋めになり、80トンのアンモニアが漏れ、付近住民約6千人が避難した。

 震源のブン川県では少なくとも30人が死亡。重慶市郊外の梁平県文化鎮の小学校では校舎が倒壊して児童4人が死亡、100人以上の児童がけがをした。同県礼譲鎮の小学校でも10人以上の負傷者が出て、うち2人は重傷という。

 中国中央テレビによると、四川省成都市内では約1分間にわたって揺れが続いた。同市内では、建物の大規模な倒壊などは確認されていない
が、中年の女性が頭部にけがをしたと伝えた。同市内では多くのオフィスビルで書類棚やテレビなどが大きく揺れ、働いている人々はオフィスビルから付近の空
き地などへ避難したという。

 成都南駅近くでは地下の水道管が破裂して水があふれ出し、大通りが水につかった。新華社四川分社近くのビルでは壁に亀裂が入った。市内にある成都空港が全面閉鎖され、ホテルやレストランなども営業を見合わせた。

 新華社によると、震源地周辺では1933年にもM7.5の地震があり、9千人以上が死亡。76年にもM7.2の地震が発生している。

 地震による揺れは、上海、香港、台北など広い範囲で感じられ、AP通信などによると、ハノイやバンコクでも感じられた。新華社によると、北京市通州区で12日午後2時35分(日本時間午後3時35分)にM3.9の地震があり、四川省の地震と関連があるとみられるという。

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